ある程度、ダーツの腕が上達してきたら、ハウストーナメントに挑戦してみましょう。
トーナメント(勝ち抜き戦)とは言え、一回負けてももう一度チャンスがもらえるスタイルの大会が多いので初心者を卒業したくらいのレベルでも十分に楽しめます。
今回はダーツバーなどで行われるハウストーナメントについてご紹介します。
ハウストーナメントって何?
人気のあるダーツバーなどでは定期的にトーナメントによる大会が開催されています。
これがハウストーナメントで、普段、そのお店でプレーしているお客さん同士で勝負を争い、優勝を目指すことができます。
開催されるのは週末の夜や日曜日の日中が多く、規模や頻度はお店によって異なります。
トーナメントのやり方には大きく分けてダブルイルミネーション、ラウンドロビンという2種類の方式があります。
ダブルイルミネーションとは?
ダブルイルミネーションでは全員がトーナメントに参加して対戦していきます。
勝てばそのままウィナー側のトーナメントに残りますが、負けてもルーザー側のトーナメントに参加することができます。
ルーザー側のトーナメントに回ったら負けてしまえばそこで終わりです。
最終的にはウィナー側の優勝者とルーザー側の優勝者が決勝を戦います。
つまり参加者は全員、一度負けてももう一回戦うことができるのが特徴で、この原則があるため決勝戦でウィナー側の優勝者が負けた場合には、もう一度ゲームをすることになります。
負けてもチャンスが残っているのが面白いところですが、参加者が多いと優勝者が決まるまで時間がかかる点と、自分に順番が回ってくるまでが長いのが難点です。
ラウンドロビンとは?
予選リーグと決勝トーナメントを組み合わせる方式で、そのうちの予選リーグのことをラウンドロビンと呼びます。
まず参加者を4人程度で構成される複数のブロックに分けます。
この各ブロックでリーグ戦(総当り戦)を行い、上位2名が決勝トーナメントに進出します。
あとは通常の勝ち抜き戦で勝者を決めていきます。
4人でブロックを作るとすれば、ラウンドロビンだけで(たとえ負け続けても)最低3試合はプレーできるのがこの方式のいいところです。
ラウンドロビンを勝ち上がるには実力が必要で、決勝トーナメントに入ったら一発勝負なので運も必要になるのが面白いところです。
プロの大会や大きな大会はこの方式で行われることが多いでしょう。
ハウストーナメントでのマナーは?
初めて知らない人と対戦するのは緊張しますが、最低限のマナーはきちんと守るようにしたいものです。
次のことに気をつけるようにしてください。
挨拶やお礼を忘れずに
対戦前には「よろしくお願いします」と一声かけるようにしましょう。
意外と忘れがちなのはゲーム後の挨拶で、特に負けた後はそのままになってしまうことがあります。
必ず「ありがとうございました」のひとことを。捨て台詞を言うなどは論外です。
相手が投げる時は視野から外れる
対戦相手が構えに入っているのに大声で話すといった行為は慎みましょう。
相手が投げる時は相手の視野から外れた背中の方に回っておくのがマナーです。
仲間の過度な応援も控えてもらいましょう。
構えに入るのは相手が戻ってきてから
自分が構えに入るのは、対戦相手がダーツをボードから抜いてスローラインの後方に戻ってきてからです。
途中で構えるのは相手に失礼であり、危険なのでやらないようにしてください。
相手のペースを乱そうとする行為はしない
相手のペースを乱すために構えてから何度も途中でやめる、過度にゆっくりした動作をするといった行為をするのは見苦しいのでやめましょう。
また、相手に早く投げるよう急かすのもよくありません。
試合を投げない
点差が開いてしまっても途中で試合を投げてやる気のないプレーをしないように。
投げやりな態度を見せてしまうのは相手に失礼なばかりか、大人げなく情けない行動です。
逆に大きくリードしているからといってはしゃぎすぎるのもやめておきましょう。
ハウストーナメントは自分の実力を知ることができるまたとない機会です。
ただし、大会に参加するということは、その大会を盛り上げる一員にもなるということです。
勝負に入れ込みすぎることなく、リラックスし、マナーも守りながら、試合と大会を大いに楽しみましょう。