ダーツの中で、バレルとフライトをつなぐためのパーツがシャフトです。

バリエーション豊富なパーツなので特徴をよく把握しておきましょう。
ここではシャフト選びのポイントを解説します。

シャフトの役割って何?

シャフトの役割は、ダーツ全体のバランスを作り出し、フライトとの組み合わせでフライトの影響を調整することにあります。

特に後者はダーツの飛びを左右する部分で、フライトが同じでもシャフトを変えればそれだけで飛びが変わってきます。

フライトの特性を踏まえた上で、シャフトとの上手な組み合わせを行えば、ダーツの軌道を変化させることができます。

自分の投げ方に合ったフライトとシャフトの組み合わせを探し出すことはダーツの腕の上達にもつながり、プレイヤーに与えられる奥の深い課題となります。

シャフトの主な種類【素材編】

シャフトの素材は大きく分けてプラスチック製と金属製があります。
代表的なものを見てみましょう。

ナイロン

シャフトの素材としては最もポピュラーな素材で、デザインやカラーバリエーションも豊富に用意されています。

重量が軽いのでダーツ全体の重心は前方になります。

カーボン

ゴルフのシャフトにもよく使われる軽量で強度の高い素材です。

ナイロンよりも高級感があり価格も高めですが、耐久性があるのでコストパフォーマンスは悪くありません。

アルミニウム

金属製のシャフトです。

強度は申し分ないのですが、壊れる時は折れずに微妙に曲がるため、気づかずに使い続けてしまうことがあります。

主にハードダーツで使用されます。

チタニウム

強度は最も高く、重量もあります。

他の素材に比べて価格が飛び抜けて高く、独特の焼き色が付けられている製品があるなど見た目の高級感もあります。

上級者でシャフトの素材にこだわる人向けでしょう。

シャフトは消耗品と考えて、最初は安いナイロンから使い始めるのがおすすめです。

慣れてきたらカーボンや金属のものにも挑戦してみるといいでしょう。
金属製の方が耐久性は高く、重量は重くなります。

シャフトの主な種類【長さ編】

シャフトの長さは大きくショート、インビト、ロングの3種類に分けられます。

最近はさらに異なる長さのシャフトもありますが、まずはこの3つの違いを知っておきましょう。

ショート

短いシャフトはボールを投げるようなイメージとよく言われます。
フライトの影響を少なくし、直線的な飛びにしたい人に向いています。

イントィーン[インビト]

ショートとロングの中間の長さです。
最も一般的な長さとも言え、使う人が多いシャフトです。

ロング

長いシャフトは槍投げのイメージと言われます。

フライトの影響を受けやすくなり、シャフトをロング、フライトを大きめにすると飛びが安定するので初心者向けになります。

初心者は、まずはインビトかロングを選ぶことになるでしょう。
ただ、自分に直線的な飛びが合っていると思うのであればショートを選ぶのも悪くはありません。
まずはどれが投げやすいか実際に試してみるといいでしょう。

特徴的なシャフトもある

他にもメーカーなどが開発した独自のシャフトがあります。

例えば「スピンシャフト」は差し込んだフライトが回転する仕組みになっています。
これは先に刺さっているダーツが後から投げたダーツに弾かれてしまうのを防ぐための仕掛けです。

また「スリックスティック」フライトを十字の切れ込みではなく穴に通して固定するタイプのシャフトです。
フライトがセットしやすく、フォームが崩れにくいのが特徴です。

そして「マイクロシャフト」はあらゆるシャフトの中で最も短く、ほぼバレルとフライトを直接つなぐための金具のようなイメージのシャフトです。

他のシャフトとはまったく異なるバランスで投げることになるので、一度は試してみると面白いでしょう。

さらにフライトとシャフトが一体型になっている「CONDORフライト」などもあります。

こちらのタイプはシャフトとフライトが一体型になっているので、ゲーム中にフライトが外れてしまうなどのトラブルを防止するとともに、バレルとの接続に関してもネジがゆるまないようになっています。

また、シャフトの部分に4方向の細い切れ込みが入っているため、グルーピングの際、ダーツがはじかれにくい仕様にもなっているのも魅力の一つ。

こちらも是非試してみてください。

CONDORフライト

シャフトの選び方

シャフトの長さは自分のスタイルに合ったものを選んでみてください。

素材はナイロンからスタートして、他の素材や特殊なシャフトは後々試していけばいいでしょう。
違いを体感しながらお気に入りのものを見つけていくのがおすすめです。

フライトとの組み合わせによっても飛びが変わるので、さまざまなパターンを試しながら理想の飛びを追求していきましょう。

シャフト選びはこだわり出すとなかなか大変な作業ですが、その奥深さが面白いところでもあります。

ぜひ自分に合ったものを探し当ててください。