フライトは、ダーツの中でもすぐに目につく部分であり、飛びを左右する重要なパーツでもあります。
まずはどんなフライトがあるのか、今回はフライトの種類とその選び方について解説します。
フライトの役割とは?
フライトとは、ダーツが空中を飛んでいる際の姿勢を安定させる役割を持つ「羽」のことです。
もしもフライトがなければ、ダーツは飛行姿勢を一定に保つことができず、バレルが傾いたり、不安定になり、狙ったところにきちんと飛んでいきません。
また、フライトにはさまざまな形状と面積の大きさがあり、これらが自分の投げ方と合っていないと飛びが不安定になります。
そのため、まずはどんなフライトを選ぶかがダーツ選びのポイントになります。
フライトの主な種類
フライトには種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
スタンダード
名前のとおり最もポピュラーなデザインのフライトです。
面積が大きく浮力もあるので、放物線を描く安定した飛びになります。
ビギナー向けとして使われる他、飛びの軌道を確認したい中級者や上級者が使うこともあります。
スモール(シェイプ)
スタンダードと似た形状ですが、やや下に向かってフォルムが絞られ、面積が狭くなっています。
その分、少し浮力が抑えられ、やや真っ直ぐな軌道で飛ばしやすくなっています。
スリム
ティアドロップのサイドを直線的に切り取ったような形状の細いフライトです。
安定性には不安があるものの、スピードが出せるため、素早い動作でダーツを真っ直ぐ飛ばすことに自信のある人に向いています。
ティアドロップ
直線部分がなく、真ん中で膨らんで両端でしぼむ形状です。
ある程度スピードが出せて、一定の浮力もあります。
全体的な面積は小さい方で、中級者~上級者向けです。
カイト
名前は凧から。前方に膨らみがあるのが特徴で、飛ばした時に弧を描く軌道を取りやすい形状となっています。
シェイプと、次に紹介するティアドロップの中間的なタイプです。
ブレット
スリムよりもさらに面積が狭い、鋭い形状をしたフライトです。
安定性よりスピード重視の上級者向けで、面積がごく狭いため3本のダーツを1カ所に集めるグルーピングを行った時に、2投目以降のダーツに弾かれにくいのも利点です。
フライトの面積が影響することって?
フライトを選ぶ時は形だけでなく、面積にも注目するようにしてください。面積とダーツの飛び方には次のような関係があります。
フライトの面積が大きいと……?
面積が大きい場合には空気と触れる箇所が多いため、空中での姿勢が安定します。
ただ、その代わりに空気抵抗が大きくなり、ダーツは失速しやすくなります。
軌道は山なりに、飛ぶスピードは遅くなると覚えておきましょう。
フライトの面積が小さいと……?
空気と触れる箇所が少ないため、空中での姿勢は安定しづらくなります。
代わりに空気抵抗は少なくなるので、ダーツは失速しにくいと言えます。
軌道は真っ直ぐ、飛ぶスピードは速くなります。
上記を踏まえれば、「山なりにゆったりとした放物線を描く投げ方をする人」は面積が大きいフライトを選ぶ方が適していることになります。
反対に、「スピードがあり直線的な飛びの投げ方をする人」は面積の小さいフライトを選ぶ方が投げやすいはずです。
自分の投げ方に合ったフライトを選んで練習を重ねれば、その投げ方がスタイルとして固まります。
安定した飛びも得られるようになるでしょう。フライトはこのことを参考にして選んでみてください。